ユニットの機能

生存基盤科学とは、人類の生存の危機に立ち向かい、その生存基盤を守り育て、持続可能な社会を構築するための、自然科学を中心とした新たな生存圏を切り開く異分野融合・統合型の次世代型総合科学である。この新たな研究分野の創生のため、関係部局で既に進行中のいくつものCOEプログラムに代表される先端科学の中心を形成するポテンシャルを、持続的人類生存のための必須科学としてさらに高めるために、以下の機能を果たす。

  1. 融合・総合研究のインキュベート:公募により斬新な融合研究および総合研究の切り口を効率よく抽出し、これらの研究のシーズを積極的にインキュベートする。
  2. 教育:当面の教育プログラムとして、東大サステイナビリティー学との連携プログラムの一環として、地球環境学舎の協働分野において、大学院修士課程での教育に携わる。
  3. 融合・総合化促進事業:融合・総合化促進事業として、以下の機能を果たす。
    1. 研究成果紹介:注目すべき参加研究所での研究を全体に対して紹介し、異分野間での共同研究発掘を行う。
    2. 公開ゼミ:ユニットのセミナー室を使い、各研究室のゼミを公開で行う場を提供する。
    3. 研究施設の有効活用:参加研究所共同利用可能施設(大型装置、特殊装置、会議室含む)の調査、共同利用方法の検討、共同利用の調整などを行う。
    4. 情報発信:ニューズレターの発行(広報活動)、ユニットのHP運営(参加研究所全体を代表した、より広い範囲への情報発信)を行う。
    5. 大型プロジェクト提案:大型プロジェクト提案(複数可)の際のアンブレラ組織としての機能(企画・立案機能も含む)を果たす。
    6. 既存海外ネットワーク(部局ベース・研究室ベース・個人ベース)の組織化、既存海外拠点(東南アジア研究所のバンコク・ジャカルタ連絡事務所など)のさらなる活用などによる国際拠点の拡充を目指す。
  4. 若手研究者の育成:最先端の高度な研究ポテンシャルを有する多様な研究所群の間で、大きく異なる分野間の創造的融合を促進し、生存基盤科学の根幹に関わるフロンティアサイエンスの創生を担う若手研究者を育成する。